マリモ先生に恋したっぽい!
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ただのテスト、されどテスト

このテストで推薦枠が決まる、そう思うと緊張するのに…………、



横に掛けてる御守りを見て、……落ち着いた










『―――――――――…頑張れ』


そう、まりもが応援してくれてるみたいで、




変に緊張する事なく、普段、まりもが出す問題集を説く感覚で、

気付けば全ての教科が終った




「はい、回答用紙は後ろから前に集めてちょうだいね。前列の人は私に渡してね」



そんな教師の台詞に、クラス全員が息を吐く。やっと遊べる、やっと解放された

と、雰囲気が語る、





その証拠に、教師が教室から出た瞬間、




「「「「「カラオケー!!!」」」」」



なんて言う賑やかな声がハモる。

マリリンの元にはクラスメートが集まり、マリリンを囲んで放課後の予定を立てていて、








「ねぇ、綾も一緒にカラオケ行くっしょ?」



ふと、人懐こい笑顔でマリリンが聞いてくる。普段なら『行くー♪』なんて言ってたかもしれない、

でも今は、まりもに会いたい、







『ごっめん、急用!また次誘って!』





「りょ~かい、あ、もしかしてデートぉ?」





『違うって、ただ……顔が見たいから、』











と、何も考えずに口にしていた。







―――――――…ただ顔が見たいから会いに行くだけ、




言った後で『あ、口が滑った』なんて思った矢先、

ニヤけ顔でクラスメートらが口笛を吹く




「綾たんが恋かぁ、」



「頑張れよ!安田にバレんなよ!」



「相手が誰か気になる~」








などなど、

聞いてて、思わず笑ってしまった。





決して頭がいいクラスじゃないけど、……クラスメートには恵まれているのかもしれない、


まぁ、大半がギャルかヤンキーだけどね






『うん、じゃ、また明日ねっ』



片手を振り、私は駆け足で向かう。

勿論目指す場所は………………生物室
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