マリモ先生に恋したっぽい!

「まじだ、大マジ」



『うげぇ……面接練習してなぃ』









てゆーか面接あるって初耳なんだけど!?面接受けるに当たってのマナーとか全然知らないし、

あ、1つだけ知ってる常識あるわ

確か、椅子に座った時、右手の上に左手を添えて座る!…………だよね?




「なんなら俺としてみるか、面接練習」



『え!?いいの!?したいっ』



「おう、んじゃ、まず簡単な質問な、」








え、いきなりの質問。笑

普通練習って言ったら教室から入る、的なとこからじゃ…………




なんて思いながら、まりもに視線を移せば、


「あ、忘れてた、




部屋に入るとき、一番気を付けねぇといけないのは……たったの二つだけだ」





『そうなの?』





「1つは、部屋入るだろ?そん時に入ったドアを閉める際……尻を教師に向けてドアを閉めたら失礼だ、

簡単に言えば身体は横向きのまま、ドアを閉めるのがお勧め






んで、もう1つは。

目の前に椅子が合っても、先に自分から座るな。「お座りください」「お掛けください」で、座れよ~」





おぉ、凄い細かいマナーだな。

ちゃんと覚えとこっ!





「んじゃ、質問な。



――――――――……当校を選んだ志望動機をお答え下さい、」





口調を変えて聞いてくる、まりも、

そんな些細な変化にさえ、ドキドキしてしまう。





けれど、顔には出さない。

だって、せっかく、まりもが面接練習してくれてるんだ。……浮かれてる、って思われたら、きっとまりもに失礼だ


「――――――…では最後に、」






まりもに聞かれた質問内容は、志望動機と自身の長所と短所、学校に入ってからの目標などで、

面接練習は全くしていなかったが、

自身の長所と短所くらい分かるし、志望動機もはっきりしてるし、目標だってある。……そのお陰か、言葉が詰まる事は無かった。



やばい、これ、面接も余裕でいけるじゃん!










なんて思った私を追い込んだのは、



「んじゃ、俺のどこが好きなんだ?」











突拍子のない質問をした、まりも、だ
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