マリモ先生に恋したっぽい!
卒業おめでとさん
◆◆◆
「――――――……卒業おめでとさん」
3月、
早く咲きすぎた桜が風で舞って散る
私はあの日を境に、まりもを避けていた
嫌いになったわけじゃない、
寧ろ逆、
あのキスに意味が無くても、
…………期待する、自分が嫌で、
ただただ距離を置きたかっただけ。
でも、なんだかんだ言いながら……3月で、
時間を早送りにしたんじゃないか。って思うくらい、時の流れが早かった、
卒業式終わっちゃった…………、
……私はまりもと会うことがなくなる、
そう思うと、中々、校門を抜けれなくて、…………それでも踏ん切りをつけたくて、1歩、
足を外に出した私、
式も終ったし、クラスメートとカラオケ行こう、
駅で待ち合わせだから……、
なんて考えていた私の腕を掴んだのは、
『ま、…………りも、』
大好き過ぎる、まりもで、
何故か息を切らしていた。まさか……走ってきた?
さっきまでA クラスの生徒に囲まれてたじゃん、
わざわざ抜け出して来たの?
あちぃ、なんて言いながら、雑に前髪を掻き上げる。そんな1つの動作、
でも、私をドキドキさせる仕草
普段隠れている素顔が覗き、真っ直ぐ過ぎるまりもと視線が絡む。
ああ、…………心臓、うるさい
「喜んでたぞ、担任。
お前が大学受かった、ってな」
『そう、…………なんだ、』
なんだ、やっぱ…………まりも、知ってたんだ
私が大学受かった事、
ほんとは……ちゃんと自分の口から言いたかったなぁ、
「――――――……卒業おめでとさん」
3月、
早く咲きすぎた桜が風で舞って散る
私はあの日を境に、まりもを避けていた
嫌いになったわけじゃない、
寧ろ逆、
あのキスに意味が無くても、
…………期待する、自分が嫌で、
ただただ距離を置きたかっただけ。
でも、なんだかんだ言いながら……3月で、
時間を早送りにしたんじゃないか。って思うくらい、時の流れが早かった、
卒業式終わっちゃった…………、
……私はまりもと会うことがなくなる、
そう思うと、中々、校門を抜けれなくて、…………それでも踏ん切りをつけたくて、1歩、
足を外に出した私、
式も終ったし、クラスメートとカラオケ行こう、
駅で待ち合わせだから……、
なんて考えていた私の腕を掴んだのは、
『ま、…………りも、』
大好き過ぎる、まりもで、
何故か息を切らしていた。まさか……走ってきた?
さっきまでA クラスの生徒に囲まれてたじゃん、
わざわざ抜け出して来たの?
あちぃ、なんて言いながら、雑に前髪を掻き上げる。そんな1つの動作、
でも、私をドキドキさせる仕草
普段隠れている素顔が覗き、真っ直ぐ過ぎるまりもと視線が絡む。
ああ、…………心臓、うるさい
「喜んでたぞ、担任。
お前が大学受かった、ってな」
『そう、…………なんだ、』
なんだ、やっぱ…………まりも、知ってたんだ
私が大学受かった事、
ほんとは……ちゃんと自分の口から言いたかったなぁ、