あなたが好き
例え姿が…
太陽が出てて、気持ちいいなぁ

風は緩やかで、とても穏やかな日だなぁ

ヒラヒラと羽をなびかせながら来たのはとある花壇の一角だ

キョロキョロと見渡せば今日もいた。そう思うとゆっくりと距離を詰め寄るように近づく

「あ、また来てくれた」

私を見て優しく微笑む顔がなんとも愛おしい

少し前の事だった。

学校の周りをくるくるお散歩中に、花壇へ花を植えてる男の子を見た

何の花だろうか興味本意で近づくと、にっこりと笑った

「綺麗な蝶々だね、今色々な花を植えてるんだまた来てね」

その日以来毎日来るようになった

最初は気づいてくれるのが嬉しかった
だけど段々それは、恋へと変わっていた。

もし、人間だったらと何度も思う。

元々、人間は嫌いだった。ガムやゴミのポイ捨てによりここの花壇はかなり汚くてとても植物が育つような環境では無かった。

けど今は違う。彼のおかげで花壇は以前よりも綺麗になった気がする。何より、学校全体が綺麗になったんだ。

時々「会長手伝いますか?」と聞こえたり、
「水持ってきました」とが聞こえる。

彼は笑顔でお礼を言いみんな笑顔だ。
きっと学校の偉い人なんだろうなぁと思う。

「蝶々さんがたくさん来てくれるような校内にするからね」

ニコッと微笑む顔に今日もときめいちゃいます。

あぁ神様、来世は彼の隣にいられますように

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