片思い
コンコンッ

??「失礼します。主治医の木下です。れんさん調子はどうですか?」
私「少し頭が痛いだけです」
先生「それならよかった…」
私「あの、私どうしてここにいるんですか?」

また空気が凍りついた

先生「駅で彼を守ろうとかばったために車にひかれたんですよ」

そう言って先生は隅っこにいた絆創膏と包帯が痛々しい同年代くらいの男子を指さした
彼は放心状態だった
いったい私と彼の間になにが怒ったんだろう

私「先生、私がどうして彼を守ろうとしたんですか?」
先生「れんさん、なにも覚えてないんですか?」
私「はい、何が起こったのかも。ここにいる人が誰なのかも覚えてないんです」

誰かのすすり泣きが聞こえた

先生「そうですか……やはり後遺症が残ってしまったようですね」
私「後遺症?」
先生「はい。れんさん、これから話すことはとっても重要なことです。しかしこれによりあなたや周りの人達は苦しむかも知れません。それでもいいですか?」
私「覚悟は出来ています。教えてください!」
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