副社長と恋のような恋を
「二人はここによくくるの?」
「いいえ。明人さんが連れてきてくれて」
「そうなんだ。私たちはよく来るんだ。デザインばかり考えていると、ご飯を食べるの忘れちゃうことが多くて。確実に野菜が不足しているから、それを補うためにね」
山岸さんが取り分けたサラダを村田先輩が美味しそうに食べている。それを嬉しそうに見つめている山岸さん。終始、この状況が崩れることはなかった。
サラダやメインを食べ終え、村田先輩のおすすめで、自家製の野菜シャーベットを最後に食べた。
食事を終えて、お店を出ると夜風が吹いていた。湿度が多くてちっとも涼しくない。
「じゃあ、私たちはこっちなので。楽しかったです、ありがとうございました」
村田先輩と山岸さんはそう言って仲良く帰っていった。
「俺たちも行こうか」
「はい」
当たり前のように副社長は手をつないでくる。
「ねえ、俺、少しイライラしてます」
「やっぱりそうでしたか」
「俺のイライラを鎮めるために、麻衣は今日、俺のマンションに泊まること」
「はい。えっええ!」
思わずはいと言ってしまったが、どうしよう。
「あの、着替えがないです」
「最低限の必要なものはコンビニで買える」
「明日、着るもの」
「いいえ。明人さんが連れてきてくれて」
「そうなんだ。私たちはよく来るんだ。デザインばかり考えていると、ご飯を食べるの忘れちゃうことが多くて。確実に野菜が不足しているから、それを補うためにね」
山岸さんが取り分けたサラダを村田先輩が美味しそうに食べている。それを嬉しそうに見つめている山岸さん。終始、この状況が崩れることはなかった。
サラダやメインを食べ終え、村田先輩のおすすめで、自家製の野菜シャーベットを最後に食べた。
食事を終えて、お店を出ると夜風が吹いていた。湿度が多くてちっとも涼しくない。
「じゃあ、私たちはこっちなので。楽しかったです、ありがとうございました」
村田先輩と山岸さんはそう言って仲良く帰っていった。
「俺たちも行こうか」
「はい」
当たり前のように副社長は手をつないでくる。
「ねえ、俺、少しイライラしてます」
「やっぱりそうでしたか」
「俺のイライラを鎮めるために、麻衣は今日、俺のマンションに泊まること」
「はい。えっええ!」
思わずはいと言ってしまったが、どうしよう。
「あの、着替えがないです」
「最低限の必要なものはコンビニで買える」
「明日、着るもの」