副社長と恋のような恋を
会議室に行くと、結構な人が集まっていた。みんな自分の準備かタブレット端末を操作していた。
うちの会社はペーパーレス化のため、会議はすべてタブレット端末で行う。この発案者は副社長。年配の社員の中には反対意見も多かったらしい。ただ導入してみると、年配の社員のほうが喜ぶ結果となった。タブレット端末なら拡大表示が簡単にできる。老眼に大助かりらしい。
それぞれが席に着くと、副社長がやってきた。遠目に見てもイケメンだと思った。なんだろう、どこかで見たことあるような。タレントさんや俳優さんに似ている人がいたような。
そんなことを考えていると、落合さんが肩を叩いてきた。
「副社長のタブレットが上手く作動しないそうだ。こっちのタブレットと交換してきてくれ」
「わかりました」
私は副社長の所へタブレット端末を持って行った。
「失礼します。こちらの端末は正常に動いております。こちらをお使いください」
近くで見ると本当に整った顔でびっくりした。そういった感情は表に出さず、タブレット端末を差し出した。
副社長は私の顔を見ると、動きが止まった。そして視線が私の腕時計へと移った。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」
副社長はなにごともなかったかのようにタブレット端末を受け取った。
うちの会社はペーパーレス化のため、会議はすべてタブレット端末で行う。この発案者は副社長。年配の社員の中には反対意見も多かったらしい。ただ導入してみると、年配の社員のほうが喜ぶ結果となった。タブレット端末なら拡大表示が簡単にできる。老眼に大助かりらしい。
それぞれが席に着くと、副社長がやってきた。遠目に見てもイケメンだと思った。なんだろう、どこかで見たことあるような。タレントさんや俳優さんに似ている人がいたような。
そんなことを考えていると、落合さんが肩を叩いてきた。
「副社長のタブレットが上手く作動しないそうだ。こっちのタブレットと交換してきてくれ」
「わかりました」
私は副社長の所へタブレット端末を持って行った。
「失礼します。こちらの端末は正常に動いております。こちらをお使いください」
近くで見ると本当に整った顔でびっくりした。そういった感情は表に出さず、タブレット端末を差し出した。
副社長は私の顔を見ると、動きが止まった。そして視線が私の腕時計へと移った。
「どうぞ」
「ああ、ありがとう」
副社長はなにごともなかったかのようにタブレット端末を受け取った。