副社長と恋のような恋を
 それと同時に中庭を眺めた時の、彼の横顔を思い出した。

 顔見たい、メガネかけたいなんて思うんじゃなかった。

 神様が誕生日だからって気を使って、あの日の願いごとを叶えてしまったのかもしれない。そこは叶えなくていいから。どうせなら作家関係のことを叶えてよ。そう叫びたいし、逃げ出したい気分だった。

< 24 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop