【BL】同部屋の2人
「…誰?」
「えっ、あっ!」
じっと見すぎてた…!
俺は軽く後退りをしてから、勢いよく頭を下げて、
「き、今日からこの部屋を使わせて貰うことになった東雲千晶です!…その……えっと…」
自己紹介をしたんだけど…
さっきじっと見すぎたせいで、恥ずかしくて顔上げれない…!
心臓がドクドク脈打った。
中々顔を上げない俺に、何を思ったのか彼はプッと笑ってから、
「よろしくな!俺、橘大輝!」
スッと手を差し出してきた。
反動で顔を上げる。
ギュッと握った手はゴツくて大きくて───
男の人って感じだなぁ…