つまらない女によるつまらない日記

「ボブくん、まんまは帰ってから食べよう?」

「ん。」と頷いたのでわたしの言葉が分かったのかと感心し運転席に座ると「まんま!まんま!まんま~~~~~!」と最近身に付けた技、『嘘泣き』を始めた。
ボブ、もらえると思って適当に頷いたな?

とりあえず一応もってきていた子供用のパンを握らせると「うへへ~」とニィと口角があがりまるで高級バックをプレゼントされたときの悪い女のような笑みでこっちをみる。

「ブッ幸せそうで何より」
  
運転を開始して2分ぐらいすると「ん??まんま??」と声。

「なに?さっきあげたでしょ?」

「まんま?ん??」

「もう、落としたの?」

信号が赤になったときに後ろをみるとどこにも落ちてない。

「え?!もう食べたの?!まだ2分ぐらいしかたってないよ?!」

「ん。」と頷くボブ。

「また食べたいの?」

「ん。まんま!まんま!」とボブ師匠。

そしてまたパンをあげる。


結局、家につくまでに合計3つのパンを完食なされた。


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