つまらない女によるつまらない日記

家につくと小さな怪獣は暴れ始めた。

「ギィアアアアアアアアッ」

とまるでキチガイなボブ師匠。
最近歩くのになれてきて少し走れるようになり、家中を1人で走りまくってる。
そのキチガイさに本気で病気かと心配になる。

「みんな~げんき~??」

「あーい」

「わたしも、げんき~!」

と、歌のお姉さんになりきるわたし。
そして歌って踊る。

「ギィアアアアアアアアッ!」

とまたテンション高くなるボブはわたしの歌に合わせて踊ったり、合いの手(叫び声)をいれてくれる。  

一時間ほど遊び、息切れが激しくなったわたしはボブがもうすぐ眠りについてくれるのではと淡い期待を抱く。

...そして、裏切ってくるのが師匠。

「まんま!」

この一時間で消化されたのかまたおやつを要求。

「だめ!もう食べ過ぎ!」

「む!まんま!まんま!まんまーーーーー!!」

「だーめ!」

「ばっ!!!!!」とわたしの顔を平手打ち。

「は?!なに?!」と仕返しほっぺむに。

1才相手に本気になるわたしだが、やっぱり最後はおれてしまって、おっきめのバナナを一本。

「ぅはあ」とまた悪い顔をして小さな口にたくさん頬張ってむせてた。

「ざまあみろ!」

と背中をとんとんしながら言えば、その言葉が悪いことと分かったのか「ばっ!!!!!」とほっぺをつねられた。

「痛っ!」

思わず声にだすと、「へっ」と鼻で笑い、片方の口角が上がった口は少し半開いていて、流し目でこちらをみる姿は「ざ!ま!あ!」と全力で言われてるようだった。

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