隣の席の魔法使い。




「お、岡崎くんっ、青葉くんがっ、青葉くんがこっち睨みつけてるっ」


「えぇー、怖ぁ」



負のオーラの発信源、青葉くんのことを岡崎くんに伝えると岡崎くんがおかしそうに笑う。


笑い事ではないと思うんですが。



「きゃー!青葉くんがこっち見てるぅ!青葉くーんっ!こっちで一緒にプリントやろうよ!」


穂乃果ちゃんはと言うとそんな青葉くんにキラキラの笑顔を向けて手を振っていた。


穂乃果ちゃんもthe自由。



「岡崎、飯塚、西島ぁ、お前らうるせぇぞ。プリント倍な。終わるまでこの部屋出られると思うなよ」


そんな私たちを見てかなりご立腹で現れたのは担任の先生。


い、今、衝撃的なこと言わなかった?



「えぇ、先生、穂乃果、これ以上プリントできないよぉ」


「無茶言わないでよー、先生ー」



穂乃果ちゃんと岡崎くんがとっても嫌そうに抗議をする姿をしばらく見つめながら状況を理解するのに数十秒。


……て。



「いやいやいや!私、うるさくなんてしてません!至って真面目にプリントに取り組んでいました!」


「はい、今の声がそもそもうるさい。プリント+10枚な」


「えぇー!?」



理解してやっと抗議をすればそれを理不尽にもバッサリ担任の先生に否定されてしまい思わず私は叫んでしまった。


酷すぎます!







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