隣の席の魔法使い。









熱さと着替えの気疲れ……それから青葉くんからの無言の圧により疲れた表情を浮かべてバスケの試合をしている女子生徒たちを見ている時だった。






その光景が目に入ったのは。






「いった……」





「ちょっ、姫華大丈夫!!?」






生徒同士の接触があり、1人の生徒が倒れてしまったのだ。







「ご、ごめん!!姫華ちゃん!!立てる!?」





「あー、いや、ちょっと無理かも……」




「え!?」






接触しても転けなかった方の女子生徒、加藤さんが転けてしまった女子生徒、湯川さんに申し訳なさそうに手を差し伸べるが、湯川さんは辛そうに笑うだけでその手を取らない。




いや、取っても立てないので意味がないと判断したのだろう。









< 13 / 193 >

この作品をシェア

pagetop