隣の席の魔法使い。





1人で椅子に座って穂乃果ちゃんが言っていた言葉の意味を深く考える。


穂乃果ちゃんは魔法で青葉くんの気持ちを知っている。

だから穂乃果ちゃんは青葉くんの言葉を嘘だと言える。


嘘だと言うことは青葉くんは私のこと好きなのかな?

友達以上なのかな?


でもじゃあ、何で嘘をついたの?


その嘘の意味までは穂乃果ちゃんも知らないらしい。



「んー!わからない!」



考えても考えても答えが出ず、自然と大きな声が出てしまう。


すると……



「西島ぁ、もう消灯時間は過ぎているのだが?廊下で何デカい声出してんだぁ?」



と生徒指導の先生に怒られてしまった。



「早く部屋に帰って寝ろ!」


「は、はい!」



そして鬼の形相で部屋へと強制送還されたのであった。






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