隣の席の魔法使い。
「大丈夫か!!?湯川!!」
そんな湯川さんたちに急いで駆けつけてきたのは体育の先生だ。
「ちょっと見せてみろ」
すぐに湯川さんの所へ行くと先生は膝をついて慣れた手つきで湯川さんの足を見始めた。
「……捻挫だな。かなり腫れている。歩けないだろう、体育委員、湯川を保健室へ連れて行け」
「…………っ」
少し見てからどこを怪我したのかわかったようで先生は慣れた様子で体育委員に声をかける。
その横で悔しそうな顔をしている湯川さん。