隣の席の魔法使い。






「で、青葉くんは何を隠しているの?優香ちゃんに」



さすがは〝心を読むこと〟ができる魔法使い。

こっちが一切悟られないように隠していることでもわかってしまうらしい。


……いつどっちが読まれてしまったのか。




「……近々わかると思うよ。いつまでも隠していられることでもないし」



こちらを冷たい表情で見続ける穂乃果ちゃんにこちらも変わらず笑って見せた。



そう、これはもう時間の問題だから。





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