隣の席の魔法使い。










スウッ







湯川さんの足首の腫れが目に見える形でどんどん引いていく。







「……よし、湯川さん、歩いてみて」







完全に腫れが消えたところで額の汗を拭き、湯川さんにそう声をかけた。







「痛くない……」






恐る恐る足をついて嬉しそうな表情を浮かべる湯川さん。







「ありがとう!!西島さん!!痛くない!!」






「いえいえ 」








未だにその場に座り続けている私の手を取って湯川さんが本当に嬉しそうに笑うので私も同じように笑ってみせた。






当然のことをしたまでです。












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