隣の席の魔法使い。
「よし!!湯川の足も治ったし、試合再開だ!!」
湯川さんの様子を見ていた先生がこれまた嬉しそうに生徒に声をかけ、試合が再開される。
……さてと。
ここからが問題である。
「ふぅー」
湯川さんが歩けないほどの捻挫が私に移った今、私はここから1歩も動くことができない。
しかも座っている今だからこそ足首の腫れは目立たないが、立てばそれは明白だ。
目立つ、腫れがとっても目立つ。
「……んー」
どうしよう。
ここは1人で転けてしまって、1人捻挫をしてしまったことにしようか……。