隣の席の魔法使い。
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青葉くんへ
今、この手紙を青葉くんが読んでいるということは私はきっと魔法を使ったんだね。
まずはごめんなさい。
きっと私のしたことは一生青葉くんを苦しめるよね。
だけど青葉くん。
どうか自分のことを責めないでね。
私は私の大好きな人を救えることができて嬉しいの。
きっと世界中の誰よりも幸せだから。
青葉くんが私を幸せにしてくれたんだよ?
今まで誰かに必要とされないことが怖くて、寂しくて魔法を使ってきたんだけれど、青葉くんに出会って魔法使いじゃない私も見てくれてたくさんたくさん大切にしてくれて初めて自分の存在価値を感じられた。
寂しくなくて怖くなくて。
青葉くんは私にとって魔法使いのような存在だった。
私が幸せになる魔法をいっぱいかけてくれた。
もう1人じゃないこと、魔法なんてなくても私は私だということ。
大切な誰かを愛する気持ち。
全部全部青葉くんがくれた素敵な魔法。
本当にありがとう。
願わくば私なんて忘れて幸せになってください。
と、綺麗に終わりたかったのだけれど。
どうか最後のわがままを許してください。
私のことを忘れないでください。
他の誰かを好きになって、いつかその人と結婚してもいい。
だけどどうか私のことを忘れないでね。
約束だよ。
私はずっと永遠に例え今この世にいなくても青葉くんのことを誰よりも愛しているよ。
優香より
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