隣の席の魔法使い。
「おい、お前動けないんだろ」
「え」
突然。
悩んでいる私の上から核心をつく言葉をかけられ変な声が出る。
「な、何で……」
顔を上げるとそこにいたのは不機嫌そうな青葉くんだった。
出たーっ!!!!
青葉くん!!!
「なんて顔してんだよ、っと」
「え!?えぇ!!?」
私の表情を見てさらに眉間にシワを寄せながらも私をいきなりお姫様抱っこをする形で青葉くんが私を抱き上げてきたので先程よりももっと変な声が出る。