隣の席の魔法使い。
「……青葉くんの言う通りだよ。私の魔法は自身にその破損や怪我を移すことで修復することができる魔法。よくわかったね」
「……まぁ、最初は仮定でしてなかったけど、湯川の捻挫を治した時に仮定から確信に変わった」
つまり、私のあの行動が決め手だったと。
足首の手当が終わったようで顔を上げる青葉くんに複雑な表情を浮かべる。
私が迂闊だったのか。
「次は腕だ。服脱げ」
「え」
腕?
青葉くんの言っている意味がわからなくて首を傾げる。
今は足首しか怪我してないんだけど……。