隣の席の魔法使い。










「何困ってんだよ、朝のやつだ、見せろ」





「あ……」







本人の私ですら忘れていた腕の怪我を当然のように青葉くんに気にかけられて戸惑う。




日常すぎて全く気にかけていなかった腕の怪我。





あんなこと覚えてたんだ。







「このことは黙っていて欲しい」





「は?」






上の服を脱いで半袖になった私が言った言葉に青葉くんが軽く表情を歪める。






何でって顔に思いっきり書いてある。












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