隣の席の魔法使い。
「本当のことを知ったらきっと誰も私を頼らなくなる。それが私は嫌なんだ。私のことなんて気にせず助けを求めて欲しい。こんなこと1つも苦にはなってないから」
青葉くんに私の願いが伝わるように真剣に思いを伝える。
お願い、伝わって。
「はぁー、バッカじゃねぇーの。聞いて呆れる」
「え」
バカ……ですと?
真剣に話をし終えた私に対して青葉くんが呆れたようにこちらを見つめた為予想外のリアクションにまたまた戸惑う。
どうして?
「ものにせよ、人にせよ、いつか〝それ〟は必ず壊れてしまうもんだ。だからこそ〝それ〟を大切にしなければならねぇ。だけどお前はそれを自分を犠牲にしてまで治すだと?じゃあ、お前の大切な体は誰が大切にするんだよ?」