隣の席の魔法使い。
それは紛れもなく、1つの正論で。
「都合の良い存在になってんじゃねぇーよ。お前の体はお前のもんだ。何よりも大切にしなきゃならねぇもんだろ。まずは自分を大切にしろ、バカ」
何よりも私を気づかう優しい言葉だった。
こんな感情今まで誰からも受けたことがない。
わかってる。
青葉くんが言いたいことは。
だけど、それでも……。
「青葉くん、ありがとう。それでも私は誰かのために生きたい。助けられる力があるのに助けないなんて選択肢は私にはない」
「…………」
真剣な表情のまま、私の意思を伝えると青葉くんもまた、真剣な表情になる。