隣の席の魔法使い。










青葉くんは魔法なんて見てなくて。




私自身を見てくれているんだね。







「本当だ、バカ。だからもう安心しろ」





「う、うん」








暖かい青葉くんの胸の中。




私は静かに泣いた。






私の存在を受け入れて肯定してくれた青葉くんの言葉を噛み締めながら。







それは初めて得れた優しい幸せな時間だった。












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