隣の席の魔法使い。
「あのー、お二人さーん、俺もいるんですけどー。いや、マジ特に俊哉さーん」
見つめ合う形になってしまった私たちの間に手を入れておかしそうに岡崎くんが笑う。
は!!
つい、青葉くんの笑顔に注目しすぎて、岡崎くんの存在が薄れてた!!
「ちょっと優香ちゃん、そこのイケメン二人とは一体どーいう関係なの?」
そんな私に呆れたように誰かが声をかける。
聞き覚えのあるその声が聞こえた前方に注目する。
と、そこには……
「ほ、穂乃果ちゃん!?」
見知っている人物が何故か私と同じ制服を来て校門前に立っていたので私は驚きで声を上げてしまった。