隣の席の魔法使い。












「ちょっと落ち着け、西島」





「そーそー。そちらの美少女さんは?」







私以上にこの状況を理解出来ないのはもちろんこの2人なわけで。






2人からしてみればいきなり見知らぬ美少女と話し始めたこの状況を整理したいみたいで困った表情で青葉くんも岡崎くんも私のことを見つめている。








「あ、えっと、この子は……」





「アタシ、飯塚穂乃果って言います!!優香ちゃんとは同じ病院で、いわゆる魔法使いでっす!!」







私が説明する前にきゅるるんっと可愛い笑顔と背景にたくさんの星たちを散りばめて穂乃果ちゃんが青葉くんと岡崎くんに軽く挨拶をする。







「え!?穂乃果ちゃん、魔法使いなの!?」





「そーよ!」







岡崎くんと穂乃果ちゃんの流れるような会話に、早速穂乃果ちゃんのことを下の名前で呼ぶ岡崎くんを見てチャラ男スキル……ではなく対人スキルの凄さに圧倒されてしまう。





さすが、岡崎くん。



穂乃果ちゃんともすぐ仲良くなれそう。















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