隣の席の魔法使い。












「ねぇねぇ優香ちゃん!」





「わっ!穂乃果ちゃん!?」







青葉くんのことを考えているといきなり穂乃果ちゃんに抱きしめられたので大きな声が出てしまう。





びっびっくりしたっ。







「…………………………アタシ、金髪の彼、彼のこと気に入っちゃったんだけど。かっこいいよね」





「え」







穂乃果ちゃん今なんて言った?



金髪ってこの中に1人しかいないよね?







「一目惚れってやつかな。心奪われちゃったみたい。優香ちゃん、協力してよね?」






「……っ」








穂乃果ちゃんの楽しそうな声に言葉を詰まらせる。





胸がギュッと何かに鷲掴みにされたように痛い。







「返事は?」





「あ、う、うん」








穂乃果ちゃんに急かされて急いで返事をする。






何で私こんな気持ちになっているんだろう。













< 70 / 193 >

この作品をシェア

pagetop