隣の席の魔法使い。
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「ねぇねぇ青葉くんって普段家で何してるの?穂乃果気になるぅ」
昼休み。
いつものように屋上で青葉くん、岡崎くんと一緒に昼ごはんを食べているのだが、いつもより屋上は賑やか。
それは青葉くんの隣で楽しそうにお話をしている普段はいない穂乃果ちゃんのおかげなのだろう。
「別に。寝てる」
「えー、うっそー、穂乃果も穂乃果も!穂乃果も寝るの大好きなのー!」
穂乃果ちゃんの質問に対して迷惑そうな感じで答える青葉くんに嬉しそうに笑う穂乃果ちゃん。
青葉くん一目惚れ宣言をしてからの穂乃果ちゃんは凄かった。
どんな手を使ったのかいつの間にか席は青葉くんの前を確保していたし、休み時間の度に青葉くんの側にいるし。
一応私は協力者なのだが、私の協力なしでも普通に青葉くんとの距離を詰めれてる気がするんです。