隣の席の魔法使い。
「や、あの、…………不審者でごめん」
先程の〝変態謝罪〟について説明しようとしたのだが、すぐに思いとどまって今度は不審者状態である今この状況について青葉くんに謝罪する。
うぅ、過去の私何やってんのよ。
恥ずかしい。
「ったく、訳わかんねぇ奴だな」
恥ずかしくて下を向く私の頭に青葉くんが優しく触れる。
ドクンッ
心臓が高鳴る。
ドクンッドクンッドクンッ
心臓がうるさい。
青葉くんは初めて私を受け入れてくれた友達。
それだけの関係なのに。
どうしてこんなにも心臓がうるさいの?
青葉くんは穂乃果ちゃんの好きな人なのに。