隣の席の魔法使い。
「あ!これ、テレビで見たことある!」
パンフレットに再び視線を移してある乗り物を発見して私は思わず声を上げる。
「どれだ?」
「これ!この〝ジェットコースター〟!」
「あぁ、ジェットコースターか。これに乗りたいのか?」
「うん!」
私が持っているパンフレットを覗き込んで青葉くんが私に質問してきたので私はそれに元気に、そして満面の笑みで答えた。
一度乗ってみたいとずっとテレビを見て思っていたんだよね!
「よし、じゃあ、これ乗るか」
「やったー!」
満面の笑みを浮かべる私に青葉くんも優しい笑みを浮かべる。
私はと言うと穂乃果ちゃんの協力者ポジションをすっかり忘れてジェットコースターに乗れることを心の底から喜んでいた。