隣の席の魔法使い。
とか、思っていた数分前の私よ。
なんて脳みそお花畑なんだ。
「うぅ……。気持ち悪い……」
「大丈夫か?西島」
「ジェットコースターの恐ろしさを知りました。青葉くん付き合わせてごめんね」
「俺は大丈夫な類だから気にすんな」
ベンチに座って黄昏れる私の背中を青葉くんが優しく摩ってくれる。
ジェットコースターがあんなにも体に悪い乗り物だと知らなかった私は乗り終わった後、見事にダウンしていた。
内蔵が浮くような気持ち悪い体験をするとは思いもしなかった。
遊園地、マジ怖い。