隣の席の魔法使い。






「青葉くーん!ね!一緒にお土産見よー!」


「おぉ」



穂乃果ちゃんがついに痺れを切らしたように青葉くんの腕を掴んで強引にお土産屋さんに連れて行く。



ズキッ


そんな2人を見て胸が痛む。


どうして?




「そんな顔しなくても俊哉はすぐ帰って来るよ」


「へ?」




青葉くんを見つめていると隣からおかしそうに岡崎くんが私に声をかけてくる。



「え、えーっと、私、どんな顔してた?」



岡崎くんの〝そんな顔〟が一体どんな顔なのかわからず、私は首を傾げながらも両手で顔を押さえた。



「寂しい。行かないで。って顔」


「……〜っ!!!????」



ニッコリ笑う岡崎くんの言葉に恥ずかしさと驚きで声にならない叫び声をあげてしまう。



な、なんだってー!!!!????










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