矢沢神奈の恋愛事情
兄妹ってめんどくさい
「神奈〜、ごま油ってどこー?」
「右上の棚。」
「おー、あったあった。」
学校が終わり遊と一緒に帰宅した神奈
遊の荷物をほどいて整頓していく中
夕飯の支度をする遊はるんるん気分。
「ねー、兄貴さ。教師になりたかったの?」
手を止めて真剣な表情で遊を見る
「んー。まあ楽しいからね、猛勉強して覚えた事を人に教えるって満足するじゃん?」
「ふーん。」
「それに俺顔いいから女子生徒にモテるって悪い気しないし?」
「へーへー。」
「でも山口先生もカッコイイよねー。俺の次に」
「ナルシストも程々にしとかないと馬鹿がバレるよ。」
「白くんと黒くんもカッコイイよね?」
「何その呼び方。そー?」
興味なさげに荷物の整頓を終わらせて
遊が作ったご飯をテーブルに並べてく
何故か遊は満足気に神奈を見ていた。