矢沢神奈の恋愛事情
敵に廻したら終わる
いつもの様に登校して教室に向かう神奈は
異変を感じていた。
神奈を見かけると、ヒっ!!と怯えて逃げていく
女子生徒がチラホラいた。
「なんだ…?」
疑問を抱く神奈はそのまま教室に入る
クラスメイトも神奈の姿を見た途端
女子は大人しくなり男子は憧れの視線を送る
いや、いやいやいや
え?
いやいやいやいや。
「お前噂の的だぞ。」
怠そうに座っている隣のバカズキが
考え込んでいる神奈に話しかける。
「噂?」
「矢沢神奈を敵に廻すとヤバイって校内中に流れてる。お前有名になったな。」
「は?!誰がそんな噂流したの?!」
「さー、お前が来てから元々注目されてたけど今回お前がキレた件は3学年までにも噂になったみたいだな。」
バカズキの言った言葉に呆然とする。