矢沢神奈の恋愛事情
「よし、集まったね!!じゃークジ引いてって!!番号が同じ人とペア組んでもらうから!!男子はこっち、女子はこっちね!!」
一人の男の声に並んでいくクラスメイト
「だれ、あの仕切ってるヤツ。あんなやついたっけ?」
「あんたほんとまわり見てないよね。委員長の竹田よ。」
「ふーん。」
神奈の番となり[3]の紙を引き周りを見渡す
他の子達はそれぞれペアとなる相手と一緒になり、賑やかになっていく。
「お前番号なに」
「お、バカズキじゃん。3番だけど?」
和樹は盛大なため息をついて紙を見せてくる
「なんでお前なんだ。。」
「じゃー、変わってやろーか?川口春奈〜」
「おい!!!!やめろ!!!!お前でいい!!お前がいい!!」
「はぁ?だったら言うなよ〜」
お互いに嫌々ながらも列に並んでいく
「神奈ちゃん和樹となんだ!!」
後ろに並んでいたのは樹と天野さんペア
「そー、バカズキが怖がる姿を拝めると思うと楽しみになってきたよ〜。」
「誰が怖がるんだよ。てめーはなんの反応も無さそうだな。」
「まー、あたし幽霊とか信じないし。驚かしてくるのが人間なだけに全然面白さないしね〜」
「ぶっ!!あはは!!神奈ちゃんと組みたかったわー!!!!」
笑いだした樹の発言に天野さんは少し
傷ついた顔をしていた。
「樹はか弱い乙女を守ってあげてくだせーよ。あたしにはこのバカズキでじゅーぶんだよ」
「ふは!!天野さんごめんごめん、楽しもうね?」
「あ、はい!!」
そんな他愛ない話をしていたらすぐに
神奈達の順が来て樹達にばいばーいと
手を振って和樹と森の中に入っていく。