溺愛とはなんでしょう?
「んー、どうすりゃいいんだ…はぁ…」
思わず教室で溜息をこぼすと、幼なじみの健人がニヤニヤしながら近づいてくる
「あーらら、国宝級イケメンが何をお悩みで?」
「ん、なんでもねぇ」
「恋か?いや、恋だろ!!」
恋と言う言葉に、思わずビクっと身体が反応する
「ほらほらー!話せよ!幼なじみだろ!」
「なんで、分かるんだよ」
「いや、結構分かりやすかったぞ。溜息ばっかりついてさ、窓ばっかり眺めて、どこの恋する乙女かと思ったぜ」
……まじかよ。
「まぁ、この恋愛マスター、健人に任せろ!さぁ、話せ!」
コイツで、大丈夫なのか…と思うが、自分では、いくら考えても解決策が見つからねぇし、話すことにした。