溺愛とはなんでしょう?


その愛らしい姿は、意図も簡単に俺の視界に入ってきて…俺の目線を奪う。


「未来…」

未来を遠くから見てるだけの時間は、まるで時間が止まったかのように他のことは、どうでも良くなる。

「令様!令様!」

「…っ、すみません…」


未来から目線を外そうとした瞬間

未来が大粒の涙を流してる姿が目に入る。

どういうことだ…?

なんで、泣いてるんだ…?

そのまま会場を出てく未来に、俺の身体も勝手に動く。

すると、それを阻止するかのように佐藤さんが俺の腕を掴んだ

「佐藤さん…」

「令様…、いま席を外されるのは…」


分かってる。けど、もう我慢できねぇよ

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