溺愛とはなんでしょう?
令side
「れーい!」
「健人…、何しに来たんだよ」
「例の件で」
ニッと笑う健人は、相変わらずのお調子者だが、やっと最近好きだと思える相手が出来たらしい。
俺は、と言うと3年前のあの日から、一切の婚約の話は、受けないとお爺様に告げ大反感を買い
当主になる件は、持ち越しに。
それからの3年間は、お爺様に認めてもらえるように色々な事を学び、務めて、つい最近3年越しに財閥の当主になった。
まぁ、まだ大学通いながら少しずつ仕事を身につけてるって感じだから肩書きだけって感じだけどな。
「例の件って?」
「花籠だよ」
健人は、ああ見えて親父の花屋を引き継いで、しっかりと働いている。