溺愛とはなんでしょう?

そして、先輩の人間味ある一面に、私の硬かった表情も緩んだ


「先輩、遅れて来たこと許してくれて、ありがとうございます…」

私がお礼の言葉を口にすると、先輩は、照れた様子で優しく返してくれた。

「そんな事、気にしなくていい。来てくれたから、許す」

先輩…

冷たい人だと思ってて、本当にすみません!わたし、反省します!


「先輩って、優しいんですね」と、笑顔で、お詫びもかねて口にする。



「うう…っ」


すると先輩は、急に胸を自分の拳でドンドンと叩き始め、苦しんだ表情を見せる


「先輩!大丈夫ですか!?」

もしかして…さっき赤かったのも恥ずかしいとかじゃなくて、本当は、具合が悪いんじゃ…。



私に、気を使ったのかな?そう思うと、嬉しいと言った先輩の言葉のチョイスにも納得。






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