溺愛とはなんでしょう?


「あと……花籠、本当に有難うございましたっ……」


……俺は、その未来の一言に一瞬驚いたが、
今回の件でバレたのか、と直ぐに察する。

けど……これ以上、未来に関わるわけにはいかねぇ……


「ごめん、俺じゃないから。じゃあ……行くね」


淡々と終わらせるフリをして、その場を去る。

それから数歩、足を進めると

後から未来の声が響いて俺の足を止める。


「待ってください!先輩!……先輩は、元気でしたか?」


「元気……だよ。なかなか忙しいけど」

''未来は?''

未来は、どうなんだ……

聞きたい。 未来の体調、未来の悩み、

そんで

いま嫌なことがあるなら、
俺の全力で無くしたい。


まあ、、聞く資格もないんだけど。





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