溺愛とはなんでしょう?
そのまま、また出口へ向かおうとした時、
1人の男が未来に話しかけてきた。
「未来……なんで、休憩室に居ないわけ?」
「日華くん、あっ……ごめんなさい」
'''日華'''
確か、花木財閥の……。
何度かパーティーで見かけたことがある。
それに、3年前の俺の誕生日パーティーで未来を抱きしめていた男にも似てる……。
(暗くて、よく見えなかったけど)
2人の様子を見ていると、花木日華の方から
俺に近づき話しかけてくる。
「お久しぶりですね。山北令さん」
随分と可愛い顔をしてるが、敵意は剥き出しだな……。
俺は、なるべく当たり障りないように返す。
「お久しぶりです。今日はお疲れ様でした。」
「で?2人の用事は、済んだわけ?」
凄い睨んでくるじゃん……。
「終わりましたよ」