溺愛とはなんでしょう?


そのまま、また出口へ向かおうとした時、
1人の男が未来に話しかけてきた。


「未来……なんで、休憩室に居ないわけ?」

「日華くん、あっ……ごめんなさい」


'''日華'''


確か、花木財閥の……。

何度かパーティーで見かけたことがある。

それに、3年前の俺の誕生日パーティーで未来を抱きしめていた男にも似てる……。

(暗くて、よく見えなかったけど)


2人の様子を見ていると、花木日華の方から
俺に近づき話しかけてくる。

「お久しぶりですね。山北令さん」

随分と可愛い顔をしてるが、敵意は剥き出しだな……。

俺は、なるべく当たり障りないように返す。

「お久しぶりです。今日はお疲れ様でした。」


「で?2人の用事は、済んだわけ?」

凄い睨んでくるじゃん……。

「終わりましたよ」
< 184 / 244 >

この作品をシェア

pagetop