溺愛とはなんでしょう?


「ごめん……本当にごめんな」

そう言って、優しく頭を撫でてくれる先輩の大きな手に、また涙が出てきてしまう。

やっぱり……結婚してたのかな?
聞きたくない。耳を塞ぎたくなる衝動を抑え、先輩の話す言葉に耳を傾ける。

「未来には、あのパーティーで勘違いさせてしまって、凄く辛い思いをさせてしまったね……」


「けど、結婚はしてないから。」

え……?

「ずっと未来だけが好きだよ、空いちゃった3年間分も愛すから覚悟して」

少し大人になって、ますます魅力が増した先輩の笑顔に胸がギュっと締め付けられると。

そのまま溶けるような甘いキスを落としてくれた。



好きが止まらないよ……先輩。

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