溺愛とはなんでしょう?
「あぁ……今頃、何してるかな……」
あれから、未来に鈴木葵のことも打ち明けて、ちゃんと謝って改めて、お互いの連絡手段も確保できた。
にも!関わらず俺は、、、
なかなかメールも電話もできないでいる....。
だって、迷惑だって思われたくないしなあ……。
鈴木葵のときだったら、こんな悩みなかったけど。
未来に会いたい……。
死ぬほど、会いてぇー……
コンコン。
ノック音と共に、部屋へ入ってくる佐藤さん。
「令様、頼まれていた手続きが完了致しました」
「有難うございます。それに私用な件で申し訳ないです。」
「いえ、令様は沢山の業務がございますから。あれくらい容易い事です。素敵な部屋ですね、きっと喜ばれると思いますよ」
そう言って笑う佐藤さんの顔は、祝福を祝ってくるような、そんな笑顔だった。