溺愛とはなんでしょう?


ワクワクしながら日華くんの車に乗り、数分。

目の前には、たまーに仕事できたり、遊びに来たりする、何度見ても飽きないくらい可愛い日華くんの家が建っている。

「ん?なんか忘れ物?」と聞くと
日華くんは、少し満足気な表情をして、車を停めシートベルトを外す。

「どこかお店に行くと思ってたでしょ?今日は、違うんだ♪」そういう日華くんは、いつになくご機嫌なご様子。

なんだろう?

私は、首を傾げながら眉間に皺を寄せ、真剣に考えるけど……ご機嫌な理由までは、分からない。

けど、かなりワクワクするかもっ!

いつも通りの可愛い玄関と廊下を抜けた先の扉を先に歩き進んでいた日華くんが開ける。

「え……」

その部屋は、いつもと内装が変わっていて、うさぎさんをモチーフにしたようなメルヘンな世界と、いつもは無い大きなテーブルには可愛いお菓子やスイーツ、軽食が用意されている。

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