溺愛とはなんでしょう?
人知れず、悶える俺に対して追い打ちをかけるような未来の笑顔。
「ねぇ先輩!あれ見てください!オキナワクルマダイ!!!目が可愛いんです!」
………。
…ヤベ…、コイツの可愛さは、全然分かんね
逆に目が無理なんだけど。
「あ赤色って良いよな、あ鮮やかで」
「うわー!嬉しい…!分かってくれるのは、先輩だけです!」
きゅん…
うっうっ……可愛い。
「先輩…、もしかして、まだ体調良くないんですか?」
「いや大丈夫、元々低血圧なんだ」
違うけど…
「あー!そうだったんですね」
本当の事なんて、絶対言えるわけがない…
未来が可愛すぎて苦しいなんて。