溺愛とはなんでしょう?
あれ…?ここは、保健室?
私、結局倒れちゃったんだ…。
まだ頭の痛い身体を起こし、カーテンを開ける
「あの…、ありがとうございました」
新しい先生の後ろ姿が、お兄ちゃんに似ててチクチクと胸が疼く
保健の先生がお兄ちゃんだなんて、ある訳ないよね…
「まーだ、起きちゃダメ」
この声……、やっぱりお兄ちゃん!?
先生は、席を立つと私の方に振り向き近づく。
背が高くスラッと伸びた長い足、私と違って出来の良いお兄ちゃんは、4年という年月のせいか、大人の魅力がある男性へと変わっていた