溺愛とはなんでしょう?


「あのね!山北先輩はね!見てわかる通り、高く整った鼻!!切れ長なのにパッチリした目!!綺麗な口元!!素晴らしいスタイル!!一緒に並びたくないくらいの小顔!!何もかもが完璧の、国宝級イケメンで有名な二年生の先輩だよ!この学校じゃ知らない人は、未来くらいよ!」


かなり興奮気味の美咲ちゃんは、早口で山北先輩について説明をしてくれる。


「そ、そうなんだ!た、確かにカッコイイよね!」


「でしょ!!」

「まぁ、私の中での1番は、未来だけどね!未来は、ほんと可愛いんだから!私の天使」


そう言って笑いかけてくれる美咲ちゃんの方が、凄く可愛いと思う。


「ありがとう!美咲ちゃんもすっごく可愛い!私の天使だよ!!」


「ありがとう!まぁ、なんて言っても、未来は、自分の可愛さを自覚しないんだろうけど!」



きっと美咲ちゃん以上の友達は、一生できない気がする。


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