溺愛とはなんでしょう?
それからも、お兄ちゃんと4年間で溜まりに溜まったお話をし続ける。
けど、私が一方的に話してるだけなんだけどね…。
「あぁ…、もうこんな時間かぁ…」
時間を忘れて話してたせいで、時計の針は、夜の20時を指していた。
「西城先生…ごめんなさい、いっぱい話しちゃって」
「いいよ、未来の話聞けて、お兄ちゃん幸せなんだよ」
嬉しい…。
「ありがとう!…じゃあ、そろそろ帰るね」
私は、ドアの方に向かって歩く。
「なぁ…未来、お腹空いてないか?」
「空いてる!!!」
「じゃあ、お兄ちゃんが好きな物奢ってあげる。何がいい?」
私は、お兄ちゃんの側へ駆け寄ると、無理だと分かってるお願いを言う。
「お兄ちゃんの作ったご飯」
無理に決まってるけど…。
「んー、そうだな…それは、また今度な」