溺愛とはなんでしょう?
やっぱり…。
私は、あからさまに、落ち込む。
「んー…、今日は、無理だけど…日曜なら良いよ」
お兄ちゃんは、私の落ち込んだ顔を見て困ったような顔で言う。
「ほんと!?嬉しい!!」
「だから、今日は、お店ので我慢して下さい。」
「うん!じゃあ、わたしカツ丼食べたい」
「お!お兄ちゃんも、丁度食べたかったんだ」
そう言うとお兄ちゃんは、帰る支度を始める。
「駐車場で待っててくれる?俺、一旦職員室寄ってから行くから」
ゴメンと、両手を合わせてポーズする。
「全然、大丈夫!それより、お兄ちゃんの方が心配…。一応、今は、生徒と先生だし…その」
「そうだな…」
お兄ちゃんは、私に近づくと私の顔を覗き込む。
近い…っ、唇が触れてしまいそうな距離に、私の心臓が爆発しそうになる。
「生徒が可愛すぎるのも、罪だな」